2011年12月20日火曜日

OSいろいろ

PCはOSで動いている。

俗に言う“コンピュータ”と言われる機械類は、
その動く“機械的な部分”(正確には「機械」ともちょっと違うが)と共に、
「動かす命令系統」的な“文言のような部分”がある。
それが、「オペレーション・システム(OS)」と「アプリケーション(App)」だ。

AppはOSの上で動くので、これらはある意味“一体化”してる。
App-Aというアプリは、OS-Aの上でしか動かない(原則)。

Appは、その使用者がやりたい事を実現するための“道具”であり、
使用者の「目的そのもの」とも言えるから、
本来OSは、“選ぶ”のではなく、“勝手に付いてくる”ものだった。

その良い例が、「ワープロ専用機」だ。
ワープロにしか使わないから、それ単機能で十分。
なので「OS」の存在など誰も気にしていないが、
しかし裏ではOSが働いている。

同じことが、最近のありとあらゆる“家電”類に言える。
今や“デジタルTV”と呼ばれるものは、一種のPCと同じ機能を持つこともできる。
(最近のTVは録画はもちろん、インターネットが出来たり、ゲームが出来たりもする)

これらは“組み込み系”OSと呼ばれ、
そのメーカーの好きなようにチューンされて世に出てくる。
でも、ベースになっているOSは似たようなもので、
基本的な開発費を抑える為に、大きな成果を上げている。

さて、このように“縁の下の力持ち”であるはずの“OS”であるが、
最近いろいろな所でその“存在”を主張する動きが多くなり、
それが、所謂“素人”さんだったり、
“デジタル・デバイド”な人たちだったりを悩ませているわけだ。

「OS如きが、何を偉そうに!」

と、多くの人は怒るべきなのだが、
何故かみなさん、大人しくメーカー側の言いなりになって、
“不自由”を謳歌しているわけだw。

組み込み系の製品については、これは仕方あるまい。
ユーザの気まぐれや無茶な操作について、
全部メーカー側の負担になったら、会社として成り立たない。

自動車で人を傷つけても、自動車メーカーは賠償はしてくれない。
(明らかな瑕疵がある場合は別だが)

しかし、“市販OS”と謳っている以上、
その範囲内でユーザがやるであろうことについては、
多くの場合、ある程度の責任を取らされる風潮がある。

なので、ある程度“制限”をかけるわけだが、
この“程度”が実に難しい!w

最近のPCという商品は、すでにOSや幾つかのAppは必ず入っており、
ユーザが手にした瞬間から、ある程度動作を保証したものばかり。
全く“素”の状態だとしても、ブラウザやメールソフトなどは入っている。

こいつらは、最低限の動作を保証しないとならない。
例えどんなワガママで無知で非常識なユーザでも、
そうしなければならないのだ。

もちろん、今後も社会は「PCが無いと生きていけない」
という仕組みにはならないだろう、少なくとも後10年くらいは。
しかし、「PCがないと相当不便」な世の中にはなっていく。

どのくらい“不便”になるか、はまだよくわからないが、
少なくとも、社会的サービスの半分位が受けられなくなる、
と思われる。

しかし、心配ご無用。
現在の「PCの形」も相当変化するはずで、
今のように、「キーボードとマウスが無いと使えない」という事は、
無いと思われる。
画面も必要なくなっているかもしれない。

「言葉」で伝える、もしくは「身振り」で伝える、
もしかしたら「思うだけ」で伝えられるようになっているんじゃないか?

そう、
今まではやれ「Windowsだ、Macだ」とか、
「iPhoneだ、Androidだ」と騒いで、
それなりにいろいろ手間がかかっていた事が、
今後はドンドン“楽になる”はずなのだ。

現に、10年前のPCと現在のPCでは、
その管理の手間が、全然違う。
10年前と言えば、「2000年問題」で、
世の中が大騒ぎになっていた時期だ。

「何処かの何かをしているコンピュータの時計が、
いきなり100年前の時間を刻み始め、PCは狂う」的な危機感。
結局大事には至らなかったが、当時は真剣に心配したものだ。

あの頃の携帯電話って覚えてますか?

恐らくまだ“棒型”で、折りたたみですら無く、
液晶も小さなモノクロタイプではなかったか?

PCのOSも確かまだ「Win2000」だったし、
MacのOSもクラシカルな「System 9」(漢字トークと呼ばれていた)だった。
OSXにすら、なってなかったのだ。

この10年で、特にモバイル環境を中心に、劇的な進化を遂げたと同時に、
PCを使っている人の数も、激増した。
これから先の10年は「PCは一人一台以上」となるだろう。
(もう実際“組み込み系”を加えれば、数的にはそうなっているだろうが)

と同時に、OSだとかAppだとかは、また一部の“好き者”だけのもので、
普通一般の人々は、OSやAppなどという物は全く意識せず、
単なる生活のための“道具”として使っていることだろう。

OSがいろいろあって、大変だ…、などとほざいていられるのも、
もう後少しの間かもしれない。

すでにAppleなどはその方向で、進化を進めている。
Microsoftが後10年生き残っているか、は微妙な気がする。
Xbox次第かな…。

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